睡眠だけはしっかりと 「休むのも練習のうち」ならば「寝るのも勉強のうち」

受験生の間で「昨日、何時間勉強した?」が話題になることはあっても、「昨日、何時間寝た?」が話題になることはあまりないでしょう。

 よくスポーツの世界では「休むのも練習のうち」という言い方をします。適度に休養をとらないと怪我も多くなるし、練習への意欲も低下します。これでは何時間練習しても上達しません。練習方法は勉強もスポーツと同じです。受験期は、「寝るのも勉強のうち」と決めて、睡眠だけはしっかりとるように心がけましょう。

■睡眠負債を増やすと本番が危ない 

最近、睡眠負債ということが言われるようになりました。負債とは借金のことです。睡眠不足が借金のように積み重なって行くと、命にかかわる病気になったり、日々の生活の質をどんどん下げて行くことになります。

 1日や2日の睡眠不足ならどうということはありません。すぐに負債は返せます。しかし、これから毎日、少しずつ少しずつ負債を増やして行くのが一番危険なのです。本番当日、最大の負債をかかえて試験に臨むとしたら恐ろしいことです。

■まず質の良い睡眠と時間を確保し、残った時間の使い方を考える

 個人差はありますが、中学生に必要な睡眠時間は1日7~8時間くらいでしょう。部屋を暗めにして暖かい布団に入って呼吸のしやすい姿勢で寝ましょう。なかなか寝付けない人は、苦手な教科の教科を眺めると「秒」でおやすみモードにはいれますよ。勉強時間を増やすために睡眠時間を確保すると、起きている時間の勉強タイムもはかどります。

 では何を削って勉強時間を増やすか。テレビ、ゲーム、インターネット、あるいは友達との長時間のおしゃべり(女子に多い)。これしかありません。志望校への余裕合格のためにこれらを少しぐらい削っても体調を崩す心配はありません。特に受験期は11時には就寝できるように次の日の準備をしておき、7時頃には起きる習慣を身につけましょう。土曜も日曜も特別な日ではありません。規則正しい睡眠週間を!

■睡眠は記憶を強化する

 睡眠と記憶については、多くの科学者が研究をしてきましたが、どうやら、睡眠には記憶を強化する働きがあるようです。昼間覚えたことは、夜寝ている間に定着するということです。そう言えば、「暗記ものは夜寝る前がいい」というのは、昔から受験の世界ではよく言われていることです。

 寝ている間、脳は完全に休んでいると思いきや、実はその間にも、ちゃんと記憶の定着という作業をやってくれているんですね。頼んでもいないのに立派ですね。だから、やっぱり睡眠はしっかり取りましょう。