今年は2月26日(水)に春のような陽気の中、各高校で入試が実施されました。Neo Schoolの埼玉組は一週間前に受験が終了した千葉組の温かい声援&脅しにも近いアドバイスを胸に本番に臨んできました。あとは3月6日(木)の合格発表を待つのみです。

全日制全体の志願倍率は1.10倍で、Neo School生の受験エリアでは人気回復傾向の春日部高校・越谷北高校や人気急上昇の杉戸高校、岩槻高校といった多少の想定外の受験状況はありましたが、その他の高校は落ち着いた倍率となっています。英語・数学は「学力検査問題」以外に一部の高校では難易度の高い「学校選択問題」を採択している高校もありNeo School千葉組はこの学校選択に挑む生徒が多いためどのような出題だったのか気になるところです。今年度の出題はどのようだったのでしょうか?
【国語】【数学(学校選択)】【英語】平均点は上昇するのでは?
●国語は、出題構成は昨年と同じでした。小説、論説文とも比較的読みやすく出題パターンも通例のものだったため読解演習をしっかりとおこなえていれば難しくなかったと思われます。知識問題の文法・漢字なども想定内のレベルでした。大問5の作文も対策授業でおこなった通りのグラフを資料として、「食品ロス」について自分の意見を書く問題でしたが事前の練習通り書けたと思われます。平均点はやや上がるのではないでしょうか。
●数学の「学力検査」問題は、出題構成・配点とも例年通り。大問1の計算問題を中心に各単元から偏りなく出題される65点分の配点の中でどれくらいミスなく、難易度の高い図形の問題をスキップして高得点を目指せたかにかかってきます。また、大問2の証明は平行四辺形になることの証明でしたが、中点連結定理を利用するなどしっかりと準備をして臨めていないと正答までたどり着かなかったかもしれません。試験時間を有効に使いきれない人が増えそうですので平均点は下がるように思われます。
「学校選択」問題も、出題構成・配点とも例年通りでした。しかし例年より難易度は下がったようです。素早く問題を処理する訓練を積んだ来た生徒にとっては、今回は説明を求める出題がなかったこともあり比較的易しかったと思われます。よって、平均点はやや上がるでしょう。
●英語の「学力検査」問題&「学校選択」問題の出題構成、配点などは例年とほぼ同じでした。埼玉県は書かせる出題が多く、単語のスペル間違いや語形変化のミスなどで減点されないように意識的に英語を書く練習をしていることが重要です。
リスニング問題のNo.7が難しいですがそれ以外の出題は比較的得点できます。また、「学力検査」では「図書館にマンガを置くべきかどうか」、「学校選択」では「中古の品物を購入する人が増えていくかどうか」について英作文を作る出題でしたが文章の構成は比較的易しかったと思います。
多少の変更点と言えば、「学校選択」問題の大問3で要約文の出題がなくなりました。多くの生徒はこの要約文を先読みして本文を読む練習をしてきているの思います。しかし英文の内容は易し目だったので問題はなかったでしょう。平均点はやや上がるのではないでしょうか?
【理科】【社会】平均点は例年並みの予想
●理科は出題構成・配点とも例年通りでした。大問1は取り組みやすい問題が多いのですが、今年度は化学反応式を書く問題がありました。大問2の地震や地層、大問3の微生物とも解きやすかったと思います。大問4の密度に関する計算問題にてこづった生徒もいそうです。大問5の電流と磁界は、長い文章を読み解く必要がありこの単元の出題の平均点は下がりそうです。全体的には平年並みの平均点となりそうです。
●社会は、大問構成はこれまでと同じでした。また、大問ごとの配点も昨年同様でした。変わった点では、大問3の中で中国の歴史書の一部を埋める問題まではマークしていなかったため正解できない人は多かったと思います。大問5の問7ではフェアトレードという語句が出題されました。千葉県の入試でもマイクロクレジットが出題されたように近年は、このような新しく生まれてきた考え方やシステムを問う問題が出題されています。時事問題にも興味関心をもつことが不可欠となっています。社会は、過去問から出題傾向を把握し、十分な対策ができれば得点源となります。平均点は昨年並みの65点前後ではないでしょうか。
中1・中2の生徒のみなさんへ
高校入試では、公立高校・私立高校などみなさんが志望する高校によって出題される問題の傾向やレベルが異なります。入試得点で合格を勝ち取るためにも早めの目標設定、早めの学習準備、早めの演習開始が必要となります。小学校、中学校で学習してきた基本的な内容が身に付き定着していることが最重となります。その土台が不十分だとこれから学習する内容は正しく積みあがっていきません。学年が変わるこの時期には、過去の学年に関わらず不理解な単元、定着していない基本知識事項をもう一度自ら見直し、解き直しの学習時間が必要となります。それは将来必ずやってくる目標校選びにも大きくかかわってきます。Neo Schoolの担当の先生にも相談して、気づきをもらいましょう。気づけた人は行動を始めます。より早く行動した人から目標達成に近づいていきます。自分で行動しなければ今の自分を変えることはできません。新年度、新学期はそれの良い機会です!

可能性を伸ばそう!