2025年度 公立高校入試【千葉県】の ふり返りからの~~保護者様へのお願い

今年はJR総武線の遅延によって2月18日(火)の入試が1時間遅れで実施されました。Neo Schoolの千葉組の生徒達も戸惑いや不安があったように聞いています。とは言え入試自体は二日間無事終了し、3月4日(火)の合格発表を待つのみです。

全日制全体の志願倍率は1.14倍で、Neo School生の受験エリアでは例年通り人気校以外は落ち着いた倍率となっています。では、学力検査の出題はどのようだったのでしょうか?

【国語】【理科】【数学】例年並みの平均点か?
●国語は、出題構成は昨年と同じでしたが、配点バランスが変更されていました。聞き取り(リスニング)の得点が減り、古文の得点が増えました。その他は例年通りでしたが、漢字の読み書きでは日頃聞きなれない「静寂」と「謄本」は不正解が多そうです。説明文も小説も読解練習を十分積んでいれば正答にたどり着きますが素早く読解する習慣が必要になります。

●理科は例年通りバランスよく物理・化学・地学・生物からの出題でした。計算力や思考力が問われる出題もあり、過去問でしっかりと対策してきた生徒は予定通りの得点が取れるでしょう。もしかすると例年より平均点は上がるかもしれません。

●数学では、ここ数年はデータに関係する問題が頻繁に出題されていて、今年度も大問1で「四分位範囲と箱ひげ図」の問題が出題されました。また、例年は「正しいもの」を選ぶ選択肢問題が出題されていましたが、今年度は「正しくないもの」を選ぶ問題が2問出題されましたが、比較的易しい問題を確実に得点できれば、マークシート方式の利点と併せて大きく平均点が下がることはなさそうです。

【社会】【英語】例年より平均点は下がるかも

●社会では、解答方法が「両方とも正しいときに点を与える」「全て正しいときに点を与える」というものが10題(合計34点)もあり、この出題方法が難易度を上げ全体の平均点を下げるかもしれません。

●英語は、比較的易しいリスニングと大問9の会話文で得点を稼ぎ長文読解が勝負になりますが、昨年同様長文読解はプレゼンテーションが題材のものと単語レベルの高い文章がでたため、正確に読み取れる読解力が求められるためこれらの出題に苦戦した生徒が多いのではないでしょうか。教科書内のでも英検準二級レベルの単語( encourage / translateなど)も頻出しています。

中1・中2の保護者様へ

公立高校入試は、教科書内容のレベルから出題されることが前提ですが試験時間内で問題を処理することが求められます。設問の内容を理解し、求められる解答を書くために文章を素早くミスなく読み込み、出題者の意図を汲まないと正解できない出題へと変化しています。

ステレオタイプのイメージで暗記すれば高得点がとれるような問題はすでにありません。

小学校から続いている学習内容と生活の中での体験をしっかりと積み重ねていかないと、思考力・表現力などを求める新傾向の出題には対応ができません。また短期間で身につくようなテクニックもありません。日頃からの継続的な学習習慣、ふだんの復習・反復学習の習慣、不理解内容の解決習慣といった基本的な習慣づけが現在の結果に直結しています。これらの習慣は中学校以降にも将来のお子様に大いに役立つ良い習慣となります。

新しい学年に切り替わる機会を1つのスタートして考え、今まで以上に学習する習慣づけへの大切さをお子様と話し合い、ルール決めをし、目標に向かってコツコツと積み上げていく先にある学習成果をお子様と分かち合っていくことをお勧めします。自信を持って自ら目標に向かう姿勢が芽生えてくると本当にやりたいことが見えてくる自立心が一気に成長してきます。

MYターゲットや学習姿勢の確認書を本人に書いてもらうのは、ご家庭で話し合いを持つ機会をもっていただくためです。ぜひご理科、ご協力をお願いいたします。

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