①中堅~上位レベルの高校を検討しているご家庭
【全県偏差値 SS50以上~60前後】
②大学進学を考えているご家庭
①②にあてはまる保護者様向けの内容です。
8月からは高校見学や高校説明会がおこなわれ出します。実際に学校を見ることでお子様の意識を高めたり、学校の雰囲気を味わったりできますし、高校の担当教師や校長の話を聞いて学校を決める判断材料にする方もいることでしょう。
それでは他の視点からその学校の雰囲気、在校生の学習意欲を測る方法がありますのでご紹介します。それは、「高校卒業後の進路」状況を見ることです。特に、偏差値50~60の高校は学校の雰囲気が如実にあらわれます。大学進学状況、その他の進路選択状況から生徒たちの意識が見えてきます。
注)スポーツや芸術を専攻して進路を進んでいったみなさんは私の専門外なので除きます。
お子様の志望校として検討している高校の進路状況を確認してみましょう。
四年制大学 OO% 専門学校、短大 OO% 就職、その他 OO%
四年制大学にどれくらいの割合が進学しているのか、そしてそれは、現役合格のみなのか現役+浪人の数なのかもしっかりとチェックしましょう。現役合格の割合が低い場合は要検討です。
次に大学進学状況の現役合格の数字をさらに分析しましょう。
一般入試で合格しているのか、 指定校推薦、総合選抜型入試で合格しているのか
一般入試での合格割合が30~40%で推薦+総合選抜が50~60%といった状況のこのレベルの高校によくみられますが、推薦、総合選抜の割合が高すぎる高校も要注意です。つまり進学したい大学ではなく、合格できる大学ならどこでもいい、という状況が見えてきます。
つまり一般入試での合格を多く出せている高校は、進学したい大学、やりたいことがある、そのために努力するという学校の雰囲気を感じますし、それを後押しする教師の意気込みも感じます。
一方、推薦や総合選抜での合格状況の比重が高すぎる高校は、安易に合格できる大学、とりあえず大学に入学しようという雰囲気があるように思われます。そうなると定員割れしている大学や推薦基準の低い大学、面接だけのゆるい入試の大学、といった学習意欲以前に大学に進学する意味すら疑わしさを感じてしまいます。
進学する価値のあり学ぶべきことがある大学への進学を考えている保護者様なら学校見学だけでなく学校見学では決して語られない高校卒業後の進路状況からその高校が自分の子どもが通うに相応しいか否か判断する1つの材料となるのではないでしょうか。