受験というハードルをクリアする上で筆記試験において「文章読解力」の差が大きな要素となっている。国語や英語の長文読解だけでなく数学の文章題、理社の資料を読み取る力にもすべて通じている。読解力というのは文章だけでなくコミュニケーションでも相手の心情や主張を読み解く力なのだから、社会で生きていく上で必要不可欠なものであることは言うまでもない。が、軽く考えている子どもたちが多すぎる。そして年々、読解力の低下が学力の格差として現れているだけでなく、長文どころか短文すら読みこなせない子どもたちが増加しているように感じる。SNSなどの負の面かもしれない。より短く、刺激的なものに慣れてくるとじっくりと理解を深める長いストーリーは受け付けなくなるのかもしれない。
もうすぐ夏期講習会だが、中3は英語の中学範囲は終了するのでこの期間に一気に長文読解力をつけるチャンスだ。国語も論説文、小説などの長文読解を集中しておこなえる。
“文章読解が受験の柱です”というタイトルを回収すると、正しく取り組めば着実に読解力は身についていき、秋以降の実力テストで成果をもたらすでしょう。しかし、暗記系のような目に見えて成果がわかるものではないで、自分を信じてあきらめずに、指示されることをおこなってもらう必要があります。つまり、行動を起こした人には必ずその成果が現れますがほとんどの人は、やろうと思ったけど、、、やらないor中途半端なやり方をする、というのが常です。
さて、成果を出したいという人は以下を読んでください。やるという行動以外は特に特別な準備はいりません。
➀ 宿題や課題となっている長文読解、文章問題に取り組み、精読する。
※つまり指示された宿題をやる、ということですね。
② 必ず、復習する。
・英語→ゆっくり音読(だいたいの意味をとりながら)・ちょい速で音読音源があれば、その発音も聞きながらリスニング練習をする
・国語→文節の区切りを意識しながらちょい速ペースで音読する。
※小説なら場面場面での主人公の気持ちだけを意識して、論説文なら筆者の言いたいことに集中して読む。
自分で声を出して読むことで、黙読しているときには気づかない読み飛ばしや意味の取り違いに気づきます。また、音読スピードが徐々に上がってくれば文章を読むスピード自体が鍛えられている訳です。この正確に素早く読めるスピードアップも受験では大きな武器になります。
せっかくの夏休みです。受験勉強にじっくり取り組める最大で最後の長期休暇です。たった一ヶ月程度です。この程度の短い期間に自分の目標に向き合えないようではいけません。前向きに、真剣に、自分を信じて頑張りましょう!